前回は電気料金の全体的な構成について見てきましたが、
今回は基本料金と従量料金の仕組みについて見ていきたいと思います。

基本料金

基本料金は基本的に毎月一定の料金が発生し、大きく分けて次の体系に分かれています。

ブレーカー契約制

ブレーカーの容量(流すことができる電流の量)を決めて、
電流量に合わせた基本料金を支払う料金体系です。

電流量が変わると、「一度に使える電気の量」が変わります。
ブレーカーが落ちたときは、決められた電気の量以上を使おうとしたときなので、
契約するブレーカーの容量を増やすことを検討することをおすすめします。

関東を含めた東日本や中部地方、北陸地方、九州地方の一般家庭向けプランは
アンペア数で契約するブレーカー契約を用いていることが多く、
大きめの家や小規模の飲食店や商店など電力を多く使う場合は全国的に
kVA(キロボルトアンペア)数で契約するブレーカー契約を用いていることが多いです。

最低料金制

毎月、決まった金額を基本料金として請求して、基本料金の中に、
従量料金の一部を含める形の料金体系です。
関西や中国地方、四国地方の一般家庭向けで最低料金制を用いている場合が多いです。

スマート契約

電力自由化を機に、東京電力のプランを中心に30分ごとの最大電力量で電気料金を決める、
スマート契約と呼ばれる体系が増えてきました。

その月の一番大きな「30分ごとの最大電力量」の値を2倍した値を最大需要電力として定め、過去11ヶ月の最大需要電力と比較して最高の値をその月の基本料金算出に使用します。

30分ごとの電力量を算出するためにはスマートメーターの導入が必要なので、
これから普及が進む契約体系になるかもしれません。

電力量によって基本料金が変わってくるのですが、基準となるのは当月と過去11ヶ月間で
最大の電力量になるので、毎月コロコロと基本料金が変わることはありません。

詳しくは下記の記事をご覧ください
スマート契約ってなに?

基本料金無料のプランも

電力自由化で新規参入してきた電力事業者の中には、基本料金が無料で
従量料金のみのプランを提供している事業者もいくつか存在します。
電気料金が下記で説明する従量料金のみとなるので、シンプルでわかりやすいのが特徴です。

 

従量料金(電気量料金)

従量料金(電気量料金)は名の通り、使った電気の分だけ掛かる料金です。
kWh(キロワットアワー)と呼ばれる単位で電力の使用量を測っており、
1kWhあたりの単価に使用量を掛けたものが料金となります。

常に一定の単価となっているプランは少なく、多くのプランでは時間や使用量によって
単価が変動する体系になっていることが多いです。

段階料金制

最も一般的な従量料金の体系です。
季節や時間帯によって、単価が変わることはありませんが、使用量に応じて、
多く使うほど単価が高くなっていきます。

多くのプランで3段階に分かれており、1段階目をやや安い単価になっており、
低所得者帯にとっての最低生活水準を守るような料金体系になっています。
対して、2段階目を平均的な単価、3段階目をやや高い単価にすることにより
全体のバランスを取っています。

3段階目を超える電力量(300kWh以上)を毎月使用している場合は、
電力の乗り換えにより、電気料金の節約が期待できるので、
一度検討することをおすすめします。

均一料金

24時間365日、いくら電気を使っても一律の単価で利用できるプランです。
料金の計算が単純なかけ算になるので、電卓があれば、自分で簡単に計算できます。
単価自体は高めに設定されているものの、段階制料金の3段階目と比較すると安いので
多く電力を使う家庭には向いています。

昼夜別料金制

電力の消費量が少ない深夜帯の料金単価を大幅にする代わりに、
日中の料金単価がやや高くなっている料金体系です。
一見すると、日中に家に居ないことが多い、単身世帯向けに見えますが、
一番の対象はオール電化など、電気給湯機を利用して深夜にお湯を沸かす世帯です。

大量の電気を貯めておくことは難しいので、電力の利用が少ない夜間は
電気が無駄になっていることがあります。
そういった電気を有効活用するためにこのようなプランが生まれました。

季節別料金制

夏季(7~9月)や冬季(12~3月)に割高な単価を設定する代わり、
その他の季節は割安な料金単価になるプランです。
電気の消費が多い季節に電力需要の抑制効果を期待して、このような料金体系が生まれました。

いかがでしたでしょうか。
上記のすべての料金体系について、知る必要はなく、
まずは自分が払っている電気料金がどの様な体系になっているのかを知るだけで、
無駄なお金を払っている部分が見えやすくなります。

そういった点を見つけて乗り換えるのと、シミュレーションで料金だけ比較して
乗り換えるのでは、乗り換え後の満足度が変わってくると思います。

一度契約してしまうと、解約時に違約金を支払わなければならないプランもありますので、
料金体系については十分に納得した上で乗り換えを行うようにしてください。