FIT電力の基礎知識

FIT電力とは

FITとは”Feed-in Tariff”の略で、固定価格買取制度のことを指し、
この固定価格買取制度を利用して発電した電力がFIT電力といいます。

そもそも、固定価格買取制度とは再生可能エネルギーの発電量を増やすために、
対象となるエネルギーを電力会社が一定の価格で買い取ることを義務づけた制度です。

なぜ制度があるの?

再生可能エネルギーは太陽光や風力などを利用して発電され、
地球に優しい方法で発電されているエネルギーです。

しかし、火力発電などと比べるとコストが高く、普及が進まないため、
再生可能エネルギーを一定の金額で買い取り、普及を進めようというのが狙いです。

買取費用は誰が負担しているの?

買取費用の一部は電気の利用者が負担する決まりになっています。
もちろん、企業だけでなく、私たち一般家庭も含まれています。

どのような方法で負担しているかというと、月々の電気料金と一緒に支払っているのです。
使った電気量によって、金額も変わり、多く使うほど金額も多くなっています。
これは東京電力など今まで利用していた地域の電力会社でも、
新規参入した新電力でも変わりません。

詳しくは次の記事に書いてあります。 ⇒再生可能エネルギー発電促進賦課金とは

 

FIT電力の種類

次に固定価格買取制度の対象となる電力を見ていきましょう。

風力発電

風の力で大きな羽がぐるぐる回して発電しています。
風の強い海沿いなどに行くと、風力発電の風車が何本も立っている光景を見ることができます。

太陽光発電

家を建てるときにソーラーパネルを付けていれば、一般家庭でももちろん買い取りの対象になります。

最近では学校や病院、駅などの身近な施設でも発電されていて、
メガソーラーと呼ばれる広い敷地にソーラーパネルを並べた発電所も増えてきています。

地熱発電

地中の出る熱を利用して発電しています。
火山といえば、温泉をイメージする方も多いと思いますが、原理としては地熱発電も似ています。

中小規模の水力発電

水力発電と聞くと、大きなダムを作って発電するイメージを持つことが多いと思いますが、
中小規模では川の流れる力などを利用して発電が行われています。
最近では、農業用の水路などに小さな水車をつくるような小規模のものも注目されています。

バイオマス発電

バイオマス発電も原理は火力発電と同じで、燃やして発電しています。
しかし、森林や家畜のふん尿など、生物を原料としているため、
石油などの化石燃料を使用するよりも環境に優しいエネルギーになります。

 

FIT電力のプランにはここに注目!

さきほど紹介したような発電方法で発電したFIT電力を使っても、「クリーンエネルギー」や
「きれいなエネルギー」とアピールすることができないことになっています。

FIT電力を使ったプランを提供する条件

経済産業省は2015年7月にFIT電力を売る場合に、下記の3つを条件として掲げました。

1.FIT電気を使用していることを明示すること
2.FIT電力の割合を明示すること
3.固定価格買取制度の説明を記載すること

FIT電力はクリーンエネルギーではない?

同じタイミングで、「クリーン」や「きれいな」というような
文言とFIT電力を一緒に書いてはいけないという見解も示しています。

これは、「買取費用の一部を電気の利用者が負担している」ということに着目して、
FIT電力は「発電時のCO2の排出量の全国平均」を持っていると見なすためです。

FIT電力を使うことを謳っているプランには必ずこの注意書きが書かれています。

FIT電力を謳うメリットとは?

それでは、それでもFIT電力を使用しているということを謳うプランがあるのでしょうか?
FIT電力自体はクリーンとはいえませんが、最初にも書いたようにFITの制度自体が、
地球に優しい方法で発電されているエネルギーを普及させようと始まった制度です。

なので、FIT電力を使うことによって、普及を促進してますよというような
意思表示はできるのではないかと思います。